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不動産お役立ち情報

2017.04.11

不動産×相続

相続を争族にしない

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの大杉です。

今回は、相続を争族にしない為に読者の方に知っておいてほしい事をお伝えします。

【親族間でトラブル・ケース】

子どもがいない夫婦は、兄弟たちにも遺産がいくとは!(79歳・専業主婦Aさん)
Aさんは夫婦仲はよかったものの、30年間連れ添った夫とは子どもに恵まれませんでした。
ちょっと寂しい気持ちもありました が夫の晩年は「我が家は相続争いとは無縁だね」と笑い合っていたものです。
しかし、それは大きな間違いでした。

夫の死後、弁護士さんに言われた言葉に絶句しました。

「お子さんがいらっしゃらない場合は、配偶者に4分の3、ご主人様の兄弟で残りの4分の1を分け合ってもらいます」と言われたんです。
夫の兄はすでに亡くなっていたのですが、その場合は甥や姪も代襲相続人になるという。
疎遠になっていた親戚なので、2人とも財産放棄のお願いに同意してくれました。
書類作成のお礼の“印鑑代”として、10万円ずつ支払うことで納得してくれました。
ところが、夫の弟は、親族たちの「義姉さんも老後の生活が大変なんだから、放棄してあげなよ」という助言も無視して、
法律で定められた8分の1を要求してきました。

それなのに、もらうものだけもらったら音沙汰なし。義弟は夫の三回忌にも、墓参りにも来ていません。
「意外に知られていないのが、子どもがいない場合に故人の兄弟にも相続権が発生すること。
ただ、故人のきょうだいやその子ども(甥や姪)には遺留分の権利はないため、
遺言を残しておけば全額、配偶者がもらうこともできます。
また、借金も財産に含まれます。
借金を負えない場合は配偶者が相続放棄をする必要があります。
このケースのように故人の兄弟にも相続権がある場合は、同様の手続きが必要となります。

◆遺言書がなくて困った事例◆

次のようなケースでは、遺言書は「絶対に書かねばならない」という次元だと思います。

①お子様がいない
たとえば、ご主人が亡くなった際、お子様がいなければ、相続人は奥様と、ご主人の両親またはご主人の兄弟。
遺産分割協議がスムーズにまとまると思われますか?

②前妻との間にお子様がいる
離婚した前妻との間のお子様も、立派な相続人です。

③財産を渡したくないお子様がいる
ちゃんと遺言書を書いておかないと、遺産分割協議で権利を主張されてしまいます。

④相続人ではない人に財産を渡したい
長年お世話をしてくれた長男のお嫁さんにも形で報いたいという場合、遺言書がなければお嫁さんには何も行きません。

皆様に少しでもお役にたてる情報をこれからも提供していきます。

ファイナンシャルプランナー 相続診断士 宅地建物取引士
大杉 育寛